極道 水 滸伝



水滸伝をあらすじでざっくりと分かりやすく解説してみる【3分で理解】 『 水滸伝 (すいこでん) 』は 明 (みん) (1368年~1644年)の時代に作られた小説です。


『水滸伝』は中国四大奇書に数えられる世界的に有名な伝奇作品です。北方謙三はそんな原典を大胆にアレンジし、豪快な物語に仕立て上げました。緻密で奥深い設定も素晴らしいですが、全編に渡って雄々しく描かれる梁山泊に登場する英雄たちは原作以上に魅力的です。『水滸伝』の物語は北宋の末期(西暦1100年ごろ)に始まります。時の皇帝は庶民を顧みずに浪費暮らし、実権を握る官僚も悪政を敷いて、国内には汚職が蔓延っていました。その状況を良しとしなかった、はみ出し者の男達が、様々な理由から天然要塞「梁山泊」に集まり、官軍に弓引いて天下の世直しを目指していきます。同じ中国四大奇書である『三国志演義』とは何かと比較されがちですが、『三国志演義』が史実の『三国志』を元にした大河小説なのに対して、『水滸伝』は民間説話を集合させた完全なるフィクションです。また主に1世紀が舞台である『三国志演義』とは約900年という時間的隔たりがあります。その成り立ちから『水滸伝』にはいくつかバリエーションがあり、中には辻褄が合わない設定も存在します。北方謙三は話の筋が通るように物語を徹底解体、再構築して「北方水滸伝」とも呼ぶべきまったく新しい『水滸伝』を完成させました。北方謙三は1947年10月26日生まれ、佐賀県出身の男性小説家です。中央大学法学部在学中に、学生デモである全学共闘会議(東大安田講堂事件で有名ですね)に参加。この経験が後々の作品に深く関わっていきます。そして同大学在学中の1970年、『明るい街へ』が文芸雑誌「新潮」に掲載されて作家デビュー。その後、1981年に『弔鐘はるかなり』を上梓して本格的に活動開始しました。当初の『明るい街へ』こそ純文学作品でしたが、『弔鐘はるかなり』以降はエンターテインメントに舵を切り、非常に硬派な作品を連発。北方はハードボイルド小説家の地位を確立しました。1989年、日本の南北朝時代をフィーチャーした『武王の門』から歴史小説も手がけるようになります。作風のエッセンスは変わらず、骨太の物語が読者を魅了しました。『水滸伝』は半ば北方のライフワークと化しており、原典にない『水滸伝』の続きである『楊令伝』、『岳飛伝』も執筆。シリーズは合わせて「大水滸」と称されています。「男の生き様」あるいは「男の死に」を描くことに定評のある北方は、本人も男らしい人柄で知られています。情報誌「ホットドッグ・プレス」で連載していた人生相談では、男性読者の悩みに対して、とりあえず「ソープに行け」などと豪快なアドバイスをすることで人気でした。さて、ここからはそんな北方の代表作のひとつである『水滸伝』の登場人物たちを強さで格付けさせていただきたいと思います!「梁山泊」致死軍総隊長、公孫勝(こうそんしょう)。またの名を入雲竜。原典における公孫勝は一言で言えば超人でした。仙道に通ずる道士であり、様々な法術で梁山泊に降りかかる危難を単身で解決する万能の魔法使いのごとき存在。「北方水滸伝」では徹底してリアリティのあるキャラクターに再編成されており、公孫勝に振り分けられた役割は暗殺部隊の長でした。現代の非正規軍のような、神出鬼没の暗闘をくり広げる様は原典の妖術を彷彿とさせますが、あくまでも現実的な描写に踏みとどまっています。その性質から公孫勝の活動は地味ですが、梁山泊軍を裏から支える最重要キャラクターと行っても過言ではありません。熱き血潮滾る好漢達とは一線を画した、冷ややかな言動が彼の魅力です。その一方、林冲とくり広げるシニカルな軽口には、一片の人間性が感じられます。こちらの作品は、読まずに聞けるオーディオブックで楽しむことができます。今なら30日間無料!「ながら聞き」ができるので、「最近、本を読む時間が取れない」方や「もっと手軽に楽しみたい」方におすすめです。「梁山泊」本隊総隊長、呼延灼(こえんしゃく)。またの名を双鞭、もしくは天威星。宋建国の英雄である呼延賛の末裔で、彼も当初は宋側の人間でした――と言っても、梁山泊の多くの人材がそうですが。元は汝寧州および代州の国境警備を担当していた将軍です。宋の軍人として梁山泊と戦いながらも、腐敗しきった軍には嫌気が差しており、見切りを付けて寝返ります。あだ名の通り、鉄製の双鞭が武器です。それを用いての強さもかなりのものですが、呼延灼の本領は用兵術にあります。彼が考案して指揮する「連環馬」の法は、圧倒的な威力を発揮しました。またこの連環馬は、かつて宋軍にいた彼が、連戦連勝だった梁山泊軍を破った戦術でもあります。実直な軍人気質であり、梁山泊参戦後すぐに総隊長に取り立てられますが、その気質から周囲とはなかなか馴染めませんでした。同じ総隊長である穆弘(ぼくこう)の提言もあって、慕われる指揮官となりました。「梁山泊」九竜寨遊撃隊総隊長、史進。またの名を九紋竜、もしくは天微星。林冲騎馬隊と双璧をなす、赤揃えの騎馬隊「赤騎兵」の隊長です。彼は元は手の付けられない暴れん坊でした。華州にある史家村の保正(顔役)史礼の息子であったことから、幼少から様々な師について武芸を修め、誰も手が付けられなくなったのです。そこへ、都を逃れて放浪中だった王進が一時食客として招かれ、史進の未熟さを見抜いてあらためて修行をつけました。そして周辺では並ぶ者がないほど強くなったものの、王進が離れてからは目標が定まらず、力を持て余す日々。各地で優秀な人材をスカウトしていた魯智深の目に留まったことで、最終的に梁山泊に合流する地方勢力の頭目となりました。史進は少年漫画で例えるなら、成長する主人公です。やり場のない暴力が、指導者の導きでまっすぐに育ち、今度は強すぎる力で思い悩み苦悩します……。そして隠居した王進の下で2度目の修行で完全に開花し、そして最終的には誰よりも逞しくなるのです。特定の所属を持たない「梁山泊」の徒、李逵(りき)。またの名を黒旋風。宋江と武松が旅の途次で出会った不思議な青年です。板斧(はんぷ)と呼ばれる石切道具を巧みに使い、1本の斧が2本に見えるほど高速で振るう達人。生まれつき頭が良くない男ですが、心根は優しく母親を大事にしていました。母の死後は宋江に父性を見出し、父と慕って梁山泊に関わります。天真爛漫を絵に描いたような男です。一度怒り出すと味方の兵からも恐れられる存在となりますが、豪快な男が多い梁山泊ではムードメーカー的な一面もあります。座学を不得手とする反面、農耕には強く、意外なことに料理が得意です。束縛を嫌い、上下関係が苦手なことから、武松に同行して各地の梁山泊関係各所を巡ることが多く、幅広い交友関係があります。「梁山泊」の意を受けて独立行動する武芸者、武松(ぶしょう)。またの名を行者、のちに鉄牛とも呼ばれます。梁山泊が叛逆の徒として立ち上がる以前から、宋江や魯智深らと交流のあった人物です。主に人脈作りに腐心しました。梁山泊が本格的に動き出してから実家に立ち寄った際、兄嫁への横恋慕が悲劇となって、一時は自殺を図るも失敗。魯智深の計らいで王進の下に送られ、人里離れた場所で自身を見つめ直すことで再起し、梁山泊の屋台骨となりました。鍛え抜かれた拳を武器とする、まさに鉄の如き男。王進の庇護下で立ち直ってからは、行者の2つ名の通り、求道者のように物静かに目的に邁進するキャラクターとなりました。魯智深に次ぐ顔の広さで、どこにでも行き、どこにでも現れ、梁山泊の意向があればあらゆることをこなす何でも屋と言ったところでしょうか。「梁山泊」の生命線を担う凄腕の青年、燕青(えんせい)。またの名を浪子。元は北京大名府の大商人、盧俊義の従者でした。盧俊義は密かに梁山泊に通じる、言わば後援者で、国家の専売事業である「塩」を密造および密売する闇ルート「闇の塩の道」を築いて梁山泊の資金源を確立した立役者です。燕青は盧俊義から「闇の塩の道」の管理を受け継いだ重要人物。それでいて従者の時代に培った超人的体術使いでもあり、単独で危険な場所に潜入したり、時には公孫勝の致死軍とも連携して襲撃をおこなう万能キャラクターです。父と仰ぐ盧俊義を、文字通り命懸けで救わんとしたシーンは、「北方水滸伝」でも屈指の名場面でした。「梁山泊」の使者、魯智深(ろちしん)。またの名を花和尚、のちに魯達。宋江とは最も長く付き合いのある男で、彼が宋江の言葉を書き記したものが後に、梁山泊の方針をまとめた「替天行道」として多くの人々に読まれます。「天に替わって道(道義あるいは道理)をおこなう」の理念のもと、現実的な思考で人を集め、各地を練り歩いて後に梁山泊で要職に就く人物を結びつけました。禿頭の大男。豪放磊落な性格と、仏門由来の知性から人望は篤く、彼の果たした役割が最も大きかったと言っても過言ではないでしょう。戦闘でももちろん強いのですが、誰にでも心を開かせる人柄が最大の武器です。物語の中盤では命と引き替えに左手を失いました。しかし魯智深の凄いのは、病み上がりの体で自分の切り落とした左腕を、友人林冲とともに食べてしまったことです。まさに豪傑。以後、魯智深は魯達と名を改めます。「梁山泊」二竜山総隊長、楊志(ようし)。またの名を青面獣。宋建国の英雄、楊業の子孫です。先祖伝来の宝剣、吹毛剣(すいもうけん)を駆使する剣の達人。腐りきった禁軍では珍しい純粋な軍人でした。由緒正しい血筋と軍人というところが呼延灼と似ていますが、楊志はもう少し堅物――悪く言えば狭い了見で、自身のあり方にあまり疑問を持っていませんでした。それが林冲との立ち会いで軍内の立場が変わり、単身で梁山泊を追うように。ところが市井の荒れようを実際に目の当たりにし、魯智深に促される形で二竜山の叛逆の旗頭となりました。最初は抵抗感を覚えたものの、後に梁山泊に合流。梁山泊入山後は、頑なさがほぐれて、非常に優れた人物と才能で慕われました。戦禍で孤独の身となっていた済仁美と結婚、孤児を楊令と名付けて引き取り、良い父としても描かれました。何かと血なまぐささ漂う「北方水滸伝」では、彼らの交流は平穏の象徴でした。壮絶な最期はファンの間で語り草となっています。「梁山泊」林冲騎馬隊総隊長、林冲(りんちゅう)。またの名を豹子頭、天雄星。史進の赤騎兵と対になる最精鋭部隊、黒騎兵の指揮官でもあります。元は禁軍槍術師範で、槍の腕では無双の強さを誇ります。宋江の意向で軍内部の同士候補を探し、王進らに接触していましたが、青蓮寺に身柄を抑えられました。形式上結婚していた妻、張藍(ちょうらん)が犠牲となったことで初めて彼女への愛を自覚し、深い喪失感のせいで冷淡な人物に変貌しました。投獄中に医者の安道全と白勝を仲間にして脱獄。当時、梁山泊の前身である賊徒の山塞に潜入し、これを内部から乗っ取りました。彼のこの活躍がなければ梁山泊は誕生しなかったのです。苛烈なまでの厳しさから周囲とは対立しがちですが、本当は誰よりも雄々しく人間的なキャラクターです。ほぼ全編に渡って重要な役割を果たし、実質的には彼が最強と言っていいでしょう。子午山の求道者、王進。元禁軍武術師範の1人で、潜入していた林冲の同僚に当たります。槍以外の全ての武芸で林冲を上回るという怪物的強さを誇っています。魯智深に勧誘されるも、これを固辞。ところが宮中から謀反の疑いをかけられたため、都落ちせざるを得なくなりました。その後は老いた母と各地を巡り、最終的には子午山へ隠居。そのため、王進は正確には梁山泊の一員ではありません。しかし、魯智深を通じて多くの梁山泊の男達と関わり、修行をつけ、彼らを一人前以上に育て上げました。人知れず存在する梁山泊の要と言えます。王進は完全に別格です。彼が実戦で戦うことはありませんが、「北方水滸伝」で最強と言うのであれば、彼を置いて他にはいないでしょう。

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